横浜売れるモノづくり研究会第10回記念の今回は、横浜企業経営支援財団様のご協力のもと、特別セミナーを開催することが出来ました。

当日のセミナー会場は、130名を超える参加者で席が埋め尽くされました。お忙しい中、たくさんの方にご来場いただき誠にありがとうございました。

基調講演では、モノづくりの頂点といわれるJAXAの阪本先生をお迎えして、小惑星探査機「はやぶさ」の挑戦とモノづくりの核心についてお話を伺いました。

「はやぶさ」の成功はニッチを選び、そこに挑戦したことにあるそうです。仕事を愛し、情熱を持って作業をすれば、必ず結果に繋がると阪本先生は語っていました。現在開発中の「はやぶさ2」は2014年に打上げ予定です。

事例発表では昭和精工（株）の木田氏に、製造業の販路開拓と海外展開についてお話しいただきました。国内外の製造業と提携をし、不得意分野を補填しあうことで、販路開拓を行っているそうです。

（株）日本エレクトライクの松波氏からは、画期的なアイデアで高性能化に成功した三輪電気自動車について、お話を伺いました。インド・中国・日本を結ぶ夢のある事業のご報告でした。

（株）クロスメディアの佐藤氏からは、人工衛星の断熱ジャケット等の保温材の製造について語っていただきました。大企業には真似できない町工場の高度な技術が、日本の宇宙開発に貢献しています。

全日本製造業コマ大戦主宰の（株）ミナロ 緑川氏は、小さなコマから生まれた製造業の新たなネットワークについてお話くださいました。「コマの聖地・横浜」を目指し、今後も日本の製造業を盛り上げていくそうです。

事例発表の最後には、横浜売れるモノづくり研究会代表の猪狩氏による総評が行われました。逆境の中でも工夫をこらし、協力をして問題を解決していくことが、日本のモノづくりの未来につながると感じました。

セミナー会場前のホールでは、各企業による展示ブースが設けられました。参加者はセミナーの合間に各ブースをまわり、興味深そうに足を止めていました。

全日本製造業コマ大戦のブースでは、コマの対戦を再現しました。精巧なコマを見て、製造業の技術力の高さに参加者は感動していました。

セミナー後の懇親会も、たくさんの方々にご参加いただきました。ここから新たな交流が生まれ、横浜のモノづくりがさらに元気になっていくことを期待します。

展示ブース参加企業